交通事故で光を失ってしまった未結は他人と関わることを避けていくようになっていた。
しかし唯一の友達、浩介と接するうちにある一つの感情が芽生え始める。
“普通の女の子になりたい” と。
とある田舎町に住む江角は卑劣ないじめを受けていた。
たった一人、自分の存在を認めてくれるのはクラスメイトの藤沢だけ。
少しずつ彼女に依存し始めたある日、東京からの転校生によってその世界は崩されていく。
「ただ生きているだけで、胸の奥にある喪失感は日に日に募っていくばかりだった」
何かやりたいことがあるわけでもなく、毎日の時間を惰性で貪り続けていた浩介の前にその人は現れた。
「今度の作品はお前が主演で決定だ!」